山口二郎、広がる暴言を分析「SNSで過激な言葉使って感情むき出しに注目集めたい炎上商法」

http://www.buzznews.jp/?p=2113317

Twitterで「安倍を持ち上げるのはゴミみたいな連中」と述べていたことが批判を浴びている法政大学教授の山口二郎氏が、12月3日にテレビ番組でネットに広がる暴言についてコメントしていました。

これはTBS系「サンデーモーニング」の「風をよむ~”失われゆく言葉の重み”~」のコーナーでのこと。「体がでかいから普通のことがあまりできない」「何であんな黒いのが好きなんだ」など自民党議員による物議を醸した発言を紹介した後に、「こうした思慮を欠いた発言は、実は今、政治家だけに限らない」として山口氏がVTRで登場。

山口氏は思慮を欠いた発言が広がる現象について「従来家の中でしか言えなかったことを外でも平気で言っちゃってる」と指摘、その理由を「他人に対して思いやりを持つとか、弱い立場の人に共感するといった余裕がなくなってきた」からだ、と分析していました。

山口「最近の日本の政治やあるいは社会を見ていると、従来家の中でしか言えなかったことを外でも平気で言っちゃってるという類の失言・暴言こういうものが目立つようになるわけですよね。社会の雰囲気が、やっぱり変わってきた。他人に対して思いやりを持つとか、弱い立場の人に共感をするといった余裕がなくなってきた」

その上で乱暴な言葉が社会にあふれる背景について山口氏はSNSに言及、過激な言葉を用いて感情をむき出しにしてでも注目を集めたいという「炎上商法」「確信犯的な言動」も影響しているとの見解を示していました。

山口「やっぱりSNSっていうかな、ネットという伝達手段。本音を直に社会全体にぶちまける。人々から攻撃を受けることを承知の上で過激な言葉を使う。感情をむき出しにして、それでもみんなの注目を集めたいっていういわゆる炎上商法、確信犯的な言動をする人が出てくる」

山口氏は「安倍を持ち上げるのはゴミみたいな連中」という発言が炎上の最中にあることから(関連記事参照)、今回のコメントは話題になりそうです。尚、番組では山口氏によるコメントの後、ナレーションがこう語っていました。

ナレーション「ネット上で公然と語られる、人間性を疑うような言葉。それは、否応なく、社会そのものに、影響を与えます。」


参考
山口二郎「安倍を持ち上げる連中は、何でかくもゴミみたいな連中なのだろうか」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1512186365/