サッカービッグ3(本田圭佑・香川真司・岡崎慎司)の日本代表復帰は? 釜本、小島、本田の3氏の考え

2017年12月4日 13時21分
 【賛否両論/ザ・ミュージアム】 話題の事象について紙上で「賛成」「反対」の意見を戦わせる『賛否両論』。
その第2回は、2018年サッカーW杯ロシア大会で対戦相手が決まったばかりの日本代表の「ビッグ3」ことFW本田圭佑(31)=パチューカ、FW岡崎慎司(31)=レスター、MF香川真司(28)=ドルトムント=の処遇について。
サッカー界のご意見番釜本邦茂氏(73)=日本協会顧問、サンケイスポーツ専属評論家・小島伸幸氏(51)、同・本田泰人氏(48)が独自の意見を披露した。復活待望論と不要論が入り交じる3人の現状を、3氏はどうみるのか。

★レジェンド釜本氏「選ばれる」

 本田、香川、岡崎をロシアに連れて行くべきか? 簡単なことや。トップフォームに戻れば選ばれるでしょう。前回、前々回のW杯の経験もあるわけだから。

 ブラジル、ベルギーとの強化試合で日本は、どこからでもシュートを打つぞという姿勢がなかった。ゴール前で相手にブロックされると、ワンツーやドリブルで突破しようとせずバックパスをしてしまう。やめえ、と言いたくなるよ。1メートル87の杉本が途中で入っても、彼の頭にピンポイントで合わせるパスがない。何のために入れたの。確かに、相手にプレスをかけて前線から守備をするのも大事なことだけど、前線の選手の仕事はゴールを取ることでしょう。

 その点で、本田はメキシコリーグでドリブルで切り込んだり、遠めから打ったりしてゴールを決めている。彼や香川は頭の中で常にゴールを描いている選手だ。ただ、本田は半年かけて体を作り直した方がいい。まったく走れていない。30歳を過ぎたら体力的な問題が出てくるもの。技術があってもフィジカルの裏付けがないと力は発揮できないよ。

 香川は、本田と一緒に出るとよさが消えてしまう。遠慮せずに「こーせえ、あーせえ」と本田にいえるかどうかだ。彼を司令塔という人がいるけど、チームを率いるタイプではない。ペナルティーエリア付近で味方がボールを握ったときに、仕事をする選手。ドルトムントと違い、代表では彼の使い方に共通理解がないように思う。

 ハリルホジッチ監督はFWの真ん中に岡崎ではなく、大迫を起用している。岡崎は高さがなく、ポストプレーヤーとしてボールをつなぐタイプではない。ただ、日本の攻める時間が増えたときは彼のゴール前での勇気や得点感覚は必要になるだろう。本大会の組み合わせも決まった。残り半年間でじっくりと戦略を練り、本当に必要な選手を見極めるべきだろう。 (元日本代表FW)

釜本 邦茂(かまもと・くにしげ)

 1944(昭和19)年4月15日生まれ、73歳。京都市出身。京都・山城高から早大を経て67年にヤンマー(現C大阪)入り。日本リーグ通算251試合で202得点を挙げ、得点王7度。日本代表では64年東京五輪に出場し、68年のメキシコ五輪で得点王(7得点)になるなど、銅メダル獲得に貢献。国際Aマッチ通算76試合で75得点は男子歴代最多。84年に引退。91年に松下電器(現G大阪)の監督に就任。95年に退任した後は日本サッカー協会副会長などを歴任。現在は同顧問。元参院議員。

(続く)

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