野球セ・新人王の中日・京田、早くも生涯ドラゴンズ宣言 「いずれは『ミスタードラゴンズ』と呼ばれるようになりたい」

セ・リーグ新人王の中日・京田陽太内野手(23)が2日「生涯ドラゴンズ」の決意を表明した。
地元の石川県能美市などで行われた後援会関連イベントで、将来フリーエージェント(FA)権を得たときのことを聞かれると
「いくらお金を積まれても(中日を)出ません」と宣言。ドラ一筋を貫くとともに、「ミスタードラゴンズ」の継承を目標に掲げた。

 1年ぶりとなる生まれ故郷の空気が京田の口を滑らかにした。約700人が集まった能美市主催の交流イベント。
参加した小学生から「今、FAを持っていたらどこに行きますか」と無邪気すぎる質問を受け、大サービスの「生涯竜」宣言だ。

 いきなりのインハイ直球に「すごい質問するね…」とのけぞった。それでも、体勢を立て直し、キッパリと言い切った。
「今はドラゴンズに骨を埋めようと思っています。いずれは『ミスタードラゴンズ』と呼ばれるようになりたい」

 その瞬間、頭に浮かんだのは本紙評論家の立浪和義さんだ。1988年に京田と同じ遊撃手として新人王に輝き、
中日一筋で22年間、現役を続けて歴代8位の通算2480安打、同1位の487二塁打を残した。
球団でその立浪さん以来の野手新人王となったのが今季の京田。これからもその偉大な足跡を追う。

 その前提として自らに課すのが「鉄人化」だ。このオフに繰り返している来季の目標は、143試合フルイニング出場。
今季は141試合に出場し、1度も2軍に落ちずに完走した。ただ、それだけでは満足しない。

 「試合に出場し続けるということは、結果が伴わないといけないし、けがをして休んでもいけない。
逆に考えれば、フルイニング出場をできるのは、結果を残している選手ということ」

 記憶に残るのは、5月に鼻骨を折りながらフェースガード着用で強行出場した阪神・鳥谷の姿。
京田にとっては、もう一人のあこがれの存在だ。「あの精神力があるから連続試合出場をできるんだと思う」。
打撃や盗塁の数字を目標を掲げるのは本意ではない。
「143試合フルイニング出場」には、京田の強い意思が込められている。

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201712/CK2017120302000102.html