東京高裁新潟市、上告しない方針 水俣病認定、高裁判決受け

新潟水俣病の認定申請を棄却された男女9人を患者として認定するよう新潟市に命じた11月の東京高裁の控訴審判決を巡り、市は上告しない方針を固めた。週明けにも公表する。市関係者への取材で1日、分かった。

 昨年5月の一審新潟地裁判決は、公害健康被害補償法に基づく水俣病の認定を求めた原告9人のうち7人を認定するよう市に命じたが、東京高裁は11月29日、全員について認めた。

 原告側の高島章弁護団長は「一つの区切りがつく。今後の認定審査に与える影響も大きいだろう」と市の方針を歓迎した。

 1日には原告3人と支援者らが新潟市役所を訪れ、上告を断念するよう申し入れていた。(共同)

配信2017年12月2日 02時40分
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017120101002265.html