食2017年「今年の一皿」 鶏むね肉料理に決定 ぐるなび総研

今年の一皿」に選ばれた「鶏むね肉料理」(
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今年の日本の世相を最も反映し、象徴する食を選ぶ、ぐるなび総研主催「今年の一皿」が3日、発表され、2017年は「鶏むね肉料理」に決まった。日本では鶏もも肉が好まれる傾向が強いが、高齢化社会が進む中、高タンパク低脂肪などが一般に認知されたことが評価された。

 準大賞は「強炭酸ドリンク」が選ばれた。ハイボールブームの流れから、のどごしの良さが認知され、一般家庭まで幅広く浸透することが期待されての選出となった。

 急上昇ワードには、鳥と野菜を炒め、チーズと絡める韓国料理「チーズタッカルビ」が選ばれた。

 今年は、受賞した一皿のほか「日本茶スイーツ」、「neo日本酒」、「フォトジェニックサンドイッチ」がノミネートされた。選出のポイントとして(1)SNS映え、低糖質食が話題(2)文化芸術基本法が成立し、食文化が明記された、の2点が挙げられた。

 「今年の一皿」は、1年の世相を反映し象徴する食を選定し、優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護、継承することを目的に14年からスタートした。飲食店情報サイト「ぐるなび」の掲載店舗50万店が発信する1次情報、1547万人のぐるなび会員らの閲覧履歴などを分析したデータから40ワードを抽出。それらを選択肢として、会員にアンケートを実施し、30ワードを選び、66社、100媒体、126人のメディア関係者の審査から6つのワードを選定。その上で(1)流行、話題になったこと(2)その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること(3)食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があることを条件に最終審査、選定した。過去、3回の大賞は以下の通り。

 ◆14年 ジビエ料理

 ◆15年 おにぎらず

 ◆16年 パクチー料理

 ぐるなび総研創業者の滝久雄会長は「1500万人を超える会員の声、メディアの審査を経て決定しました」と説明した。【村上幸将】

配信2017年12月4日14時29分
日刊スポーツ
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