山梨飼育のヤギが猟銃で撃たれる 飼い主「民家から近くありえない」/甲府

甲府市の民家の敷地内で飼われていたヤギが、背中から血を流して死んでいるのが見つかり、警察は、何者かが猟銃で撃ったと見て、鳥獣保護法違反の疑いで捜査しています。

3日午後5時ごろ、甲府市善光寺町の民家の敷地内で飼われていたヤギ1頭が、背中から血を流して死んでいるのを帰宅したこの家の住人が見つけ、警察に通報しました。

警察が調べたところ、ヤギの背中にはライフル銃のようなもので撃たれたと見られる銃弾1発が貫通した痕が見つかったということです。

これまでに銃弾は見つかっていませんが、飼い主の男性によりますと、近所の住民が3日の午後4時ごろに1発の銃声を聞いているということです。

飼い主の男性は、自宅の敷地内に新たに畑を作るために、周辺の雑草を食べさせる目的で2頭のヤギをリードにつないで、ことし4月から飼育していたということです。

現場一帯は、狩猟が禁止されている県の鳥獣保護区に指定されていて、警察は、飼い主の男性がヤギを最後に確認した3日午後1時ごろから午後4時ごろの間に、何者かが猟銃で撃った可能性があると見て鳥獣保護法違反の疑いで捜査しています。

■ヤギの飼い主「民家から近くありえない」

ヤギの飼い主の男性は「民家からこんなに近いところで銃で殺されるのはありえないことで、いらだちを感じます。狩猟をする人には、もっと責任感を持って正しく銃を使ってほしい」と話していました。

また、地元の猟友会に所属する男性は「ここは銃を撃ってはいけない区域だというのは、猟をする人なら誰でも知っているはずです。ライフルを持つことができるのは散弾銃を取得してから10年以上たったベテランだけですが、こんな所で撃つのはとんでもない人だと思う」と話していました。

配信12月4日 14時18分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171204/k10011245671000.html