ジブチ中国が進出のジブチ 日本からの投資にも期待

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171204/k10011245361000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005

12月4日 4時47分

インド洋と地中海を結ぶ海上交通の要衝となっている東アフリカのジブチに、中国が海外初の軍の基地を建設するとともにインフラ事業に多額の融資を行うなど進出を加速させる中、ジブチ商工会議所のトップがNHKのインタビューに応じ「すべての国に門戸を開いている」として、日本からの投資にも期待を示しました。

中国は東アフリカのジブチをインド洋と地中海を結ぶ海上交通の要衝として重視し、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」を進めるうえでの中東・アフリカ地域の要と位置づけています。
インフラ事業への大型融資も相次いでいて、隣国のエチオピアとを結ぶ長距離鉄道や大規模な貿易港の整備など、現地では中国の進出が加速しています。

こうした中、ジブチ商工会議所のダワレ会頭がNHKのインタビューに応じ「最初に中国が来てジブチを信用し、鉄道や港に投資してくれた」と述べ、中国の進出を評価しました。
その一方で「ジブチはすべての国に門戸を開いている。日本にも多くのチャンスがある」と述べ、日本からの投資や企業進出にも期待を示しました。

ジブチでは中国軍が海外で初めてとなる基地も建設し、NHKが撮影した基地の映像では厚さ8メートルほどの頑強な壁で囲まれているなど、部隊の長期的な駐留を見据えた重厚な造りとなっていて、アメリカなどは中国が中東やアフリカでの軍事的な関与を強めようとしているのではないかと警戒を強めています。