埼玉ユネスコ無形文化遺産「秩父夜祭」にぎわう

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12月4日 4時58分

秩父夜祭」として知られ、ユネスコ無形文化遺産に登録されている埼玉県秩父市の「秩父祭」が3日夜行われ、大勢の人でにぎわいました。

秩父市に300年以上前から伝わる秩父祭は、秩父夜祭の名前で知られ、去年ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
漆塗りに金細工を施した山車の練り歩きが呼び物で、3日夜はぼんぼりを灯した6台の山車が勇壮なお囃子を響かせながら、「お旅所」と呼ばれる祭り会場に向けて1キロにわたる道のりを練り歩きました。

最大の見せ場は、重さ10トンを超える山車がお旅所に続く長さ50メートルほどの急坂をのぼる場面です。
坂にさしかかった山車が若者ら引き手たちの「わっしょい、わっしょい」の掛け声とともに次々と引き上げられると、6000発余りの花火が打ち上げられて夜空を彩り、祭りは最高潮を迎えました。

秩父市によりますと、祭りには無形文化遺産に登録された去年に続いてことしも30万人を超える人が見物に訪れたと見られるということです。
東京・港区から訪れた女性は「初めてこの祭りを見ましたが、その迫力に涙が出るほど感動しました」と話していました。