九州新幹線「3方式の比較調査着実に進めている」国交相、新幹線長崎ルート新鳥栖―武雄温泉で

石井啓一国土交通相は2日、運行方式が不透明になっている九州新幹線長崎ルート新鳥栖―武雄温泉に関し、「フル規格新幹線」「ミニ新幹線」「フリーゲージトレイン軌間可変電車)」の3方式で建設費や投資効果を比較する調査を「着実に進めている」と述べた。佐賀県内の予定駅を視察後、佐賀市で記者団の取材に答えた。

石井氏は視察に続き、巨額の財政負担が生じるとしてフル規格化に反対する佐賀県山口祥義知事と会談。山口氏は終了後、記者団に「『フル規格』の言葉は出なかった。われわれの主張を受け止めていただいていると思っている。『あとは財源ですね』と私から申し上げた」と語った。

長崎ルート新鳥栖―武雄温泉は、JR九州フリーゲージトレインの採用に難色を示したことを受け、与党検討委員会が3方式の調査と来年3月末までの報告を国交省に要請している。〔共同〕

配信2017年12月2日 22:06
日本経済新聞
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