北朝鮮金正恩氏、発射台のタイヤ工場視察 国産化誇示

金正恩氏、発射台のタイヤ工場視察 国産化誇示
2017/12/3 12:10
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24204260T01C17A2000000/

 【北京=共同】朝鮮中央通信は3日、北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が新型大陸間弾道ミサイルICBM)「火星15」発射実験で使った移動式発射台のタイヤを製造した工場を視察したと報じた。日時は不明。

 移動式発射台は片側9輪と同国最大で、北朝鮮は「100%国産化」したと主張していた。タイヤ製造工場の公開で、改めて国産化をアピールする狙いとみられる。
 工場は北部慈江道にある「鴨緑江タイヤ工場」。金氏は火星15の発射準備をしていた9月に移動式発射台用の大型タイヤの開発を指示したという。金氏は今回の視察で「生産工程を輸入に頼らず国内で製造し、輸入品より優れた新型の大型タイヤを立派に造り上げた」と述べ、工場従業員らに謝意を示した。
 また工場を世界的水準に近代化するよう指示した。崔竜海党副委員長や趙甬元党副部長らが同行した。