東芝半導体米WD、上場後の資本参加要求、和解へ最終調整 韓国半導体大手SKハイニックスの関与を制限したい考え

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 米ウエスタンデジタル(WD)が、提携相手の東芝が売却する半導体子会社「東芝メモリ」が将来、株式上場する際に、資本参加を含む経営関与を要求していることが2日、明らかになった。WDは東芝半導体子会社売却に反対し、法廷闘争を繰り広げているが、この要求で折り合えば、訴訟を取り下げる考え。東芝とWDは近く和解する方向で最終調整に入った。

 複数の関係筋によると、東芝とWDの協議は和解する方向でほぼ決着した。現在、東芝メモリを買収する「日米韓連合」を主導する米投資ファンドベインキャピタルがWDと米国で最終協議を続けている。

 WDは、東芝メモリ上場後の経営に参加余地を残す一方、日米韓連合に参画する韓国半導体大手SKハイニックスの関与は制限したい考えとみられる。ただ、日米韓連合内には、米アップルなど将来的にWDの影響力が強まることを懸念する企業もあり、ベインが連合内の調整を急いでいる。