社会養殖中の「赤貝」盗まれる かごごとすり替えも

養殖中の「赤貝」盗まれる かごごとすり替えも

すしネタなどでも知られる高級食材「赤貝」の盗難被害が相次いでいる。
被害に遭った漁師・小笹達夫さんは、「どうしようもない、どうしようもないです。悔しいけど」と語った。

島根・安来市にある鳥取と島根にまたがる湖、中海で今、漁業関係者を悩ませる問題が起きている。
これから最盛期を迎えるという、中海産の赤貝。

その赤貝を狙った盗難や、すり替えの被害が、相次いでいるという。
12月2日、漁師の小笹さんが、いつものように赤貝の養殖かごを引き上げると、水中に入れておくと、通常は、もっと汚れるはずのかごが、きれいなまま。
何者かに、すり替えられていたという。
小笹さんは、「きれいなんですよ、かごが。(かごがきれい?)途中ですり替えている」と話した。

10月と11月には、かごごと取られる被害に遭ったと話す小笹さん。
さらには、かごの中身を小さな赤貝とすり替えられる被害まで。
小笹さんは、「中の(赤貝の)量が少ないです」と話した。
これまでにとられた赤貝は、合計でおよそ450kg。

被害は、80万円相当にのぼるという。
この事態に、5年ほど前から、赤貝の産地復活を目指して養殖事業に取り組む地元の漁協からは、落胆の声が。
中海漁協組合長は、「順調に生産量を増やしてきたが、こういう問題が起きて、非常に残念。(被害に対して)きちっと対応だけはしていきたいと思っている」と話した。

漁協では2日、警察に被害届を出したほか、今後は、夜間の見回りなども強化していく方針。 (山陰中央テレビ)

https://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00378316.html