ギガを食う2023年、世界のモバイルデータ通信の75%が「動画」に!Ericssonが予測

モバイルデータ通信のうち、動画コンテンツが占める割合が、現在の約55%から5年後の2023年には75%に達する、との予測をスウェーデンの通信機器メーカー、Ericssonが公開しました。モバイル通信全体のデータ量も、2023年には2017年の約8倍に拡大すると予測されています。
2023年、世界のデータ通信量は2017年の約8倍!

世界のモバイルデータ通信の総量は、2017年の約14エクサバイト(1エクサバイトは1ギガバイトの10億倍)から、2023年には110エクサバイトへ、約8倍に拡大するとEricssonが予測しています。
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中でも、動画コンテンツが占める割合が2017年の55%から、2023年には75%へと拡大する、と予測されています。
データ通信量、今後5年で動画は48%の伸び

2017年から2023年にかけて、データ通信量が伸びると予測される分野は、伸び率48%の動画がトップで、以下ソーシャルネットワーキング(伸び率34%)、オーディオ(伸び率32%)、ソフトウェアのダウンロード(伸び率31%)と続いています。

Ericssonは、この変化にはユーザーの習慣の変化が影響する、と考えています。ストリーミング視聴される動画コンテンツの画質が、標準画質(480p)からHD画質(1080p)になると、使用されるデータ通信量は約4倍になります。

今後、VRやARの普及により、360度動画などの没入型コンテンツも増加すると予測されています。YouTubeの360度動画は、同じ解像度の通常動画に比べて4~5倍のデータ通信量を必要とします。

さらに、日本でも一般的になってきたテレビ番組のオンデマンド配信や見逃し配信の利用者が増え、2020年にはテレビ番組や動画コンテンツの半分は、モバイル機器の画面で視聴されるようになる、とも予測されています。

今後は、ソフトバンクが9月から提供を開始した、ユーザー1人で月間50GB利用可能なプランなどの需要が高まるかもしれません。
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