経済「生活費が高い都市」、世界一はシンガポール 東京・大阪も上位

今年の「世界で最も生活費がかかる都市」は、シンガポールであることが分かった。英エコノミスト誌の調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が毎年発表している報告書によると、シンガポールはここ4年間にわたって「トップ」を維持している。

EIUは食料品から公共料金、住居費まで160のカテゴリーに含まれる商品とサービス、合わせて5万品目の価格・料金を比較した結果をまとめ、順位を割り出している。最新のランキングで10位までに入った都市は、以下のとおりだ。
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シンガポールは国であると同時に一つの行政区画であり、都市でもあるというやや特殊な存在だ。強い権限を持った政府が、さまざまな規制などを通じて経済を主導してきた。そして、国内には十分な人材プールがないと判断した各国の企業は、人件費は高額になるものの、必要なスキルを持った外国人労働者シンガポールに送り込んできた。外国人労働者の増加に伴い、人口過密なこの都市の住宅需要はさらに押し上げられ、生活費も増加した。

シンガポールの労働者はおよそ3分の1が外国人だ。その割合を引き下げるため、政府は外国人労働者の受け入れを制限し始めている。だが、それでもシンガポールは依然として、外国人労働力の間では「住みたい都市」として高く評価されている。今後もこの国での生活費は、高水準のまま推移することになるだろう。

上位はアジアの都市
https://forbesjapan.com/articles/detail/18755