将棋羽生棋聖、「永世七冠」かけた対局開始 将棋・竜王戦

朝日新聞デジタル
 将棋の第30期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第5局が4日、鹿児島県指宿市で始まった。ここまで挑戦者の羽生善治棋聖(47)が渡辺明竜王(33)を3勝1敗と追い込んでいる。羽生棋聖が本局で勝ってタイトルを奪取すれば通算7期に達し、「永世竜王」の基準を満たす。これにより、史上初の「永世七冠」の資格獲得となる。

 対局は午前9時に始まった。先手番の羽生棋聖の初手は、角の活用を図る▲7六歩だった。対局は2日制で、5日夜までに決着する見込み。

 永世称号は原則、引退後に名乗る。タイトルごとに獲得の規定が定められ、永世竜王は「連続5期」か「通算7期」だ。規定がある全7タイトルのうち、羽生棋聖はすでに六つで永世称号の資格を得ている。竜王の獲得は通算6期で、永世竜王まで「あと1期」に迫っている。(村瀬信也)

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