国際日印支援でイランに新港 アフガンへ新輸送路 中国に対抗も

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171204/k10011245401000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

12月4日 5時45分

イラン南東部でインドや日本が資金協力をして建設されている港の開港式典が行われ、インドにとってアフガニスタンへの新たな輸送ルートの確立とともに、同じ海域に港を建設している中国に対抗する戦略的に重要な港になると見られています。

開港したのはイラン南東部のパキスタンとの国境に近いチャバハル港で、3日、ロウハニ大統領やインド政府の関係者が出席して式典が行われました。

チャバハル港は周辺の開発や鉄道の敷設も含めてインドがおよそ5億ドル(およそ560億円)を支援して建設されているもので、日本政府もコンテナに必要な装置などへの資金協力を行っています。
チャバハル港が完成したことでイラン経由でアフガニスタン中央アジアにアクセスしやすくなり、インドはすでにことし10月、アフガニスタンへの支援物資として110万トンの小麦をチャバハル港経由で送っています。
インドとしては対立する隣国パキスタンをう回してアフガニスタンへの輸送ルートを確立することができ、アフガニスタンの復興支援などで存在感を一層高めたいという狙いがあります。

また東に100キロほどのパキスタンのグワダルに巨額を投じて港を建設している中国と対抗するためにも、チャバハル港が戦略的に極めて重要な港になるとしています。