金沢金沢和傘、全国から注文 「着物の街」浸透、冬に彩り 男性向け「元禄蛇の目」は予約1年半待ち

冬の曇天を色鮮やかに彩る伝統工芸品「金沢和傘」の注文が全国から相次いでいる。金沢市内で唯一制作を続ける松田和傘店(千日町)では、一番人気の男性向け「元禄(げんろく)蛇の目」の予約は1年半待ちとなっている。

2日、同店では店主の松田重樹さん(58)が制作に追われた。注文は首都圏などのほか、外国人からもあり、「元禄蛇の目」の女性向けも7カ月待ちの人気である。金沢市内では、レンタル着物店を利用した着物姿の観光客が増えており、「着物の街」のイメージが広がり、金沢和傘にも注目が集まっているとみられる。

金沢和傘は繊細な意匠と、雨や雪の多い気候に合わせ、内側に小糸を張った丈夫な造りが特長。松田さんは「手が込むから時間がかかるが、丁寧な仕事で注文に応えていきたい」と話した。

華やかな絵柄の金沢和傘を仕上げる松田さん=金沢市千日町
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配信2017/12/03 02:05
北國新聞
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/HT20171203401.htm