埼玉「陸王」ロケ地・行田市 経済効果は1か月で1億5千万円 足袋は年間千足が8千足の注文 生産3~4か月遅れ

■経済効果は1か月で1億5000万円

 行田市の撮影に参加したエキストラは総勢1万人以上。中には「名古屋から」というツワモノもいたようだ。とはいえ、1日に数千人を集めるのもひと苦労。商工観光課は市役所ならではの、こんな手法も用いたという。

「だいたい撮影スケジュールが決まるのが3日前で、紙に印刷して手渡すのは時間がかかるんですね。そこで教育委員会とも相談して、市内に24ある小中学校の校長先生の了承を得まして、緊急連絡メールにて保護者に送らせていただきました。子どもたちにも関心をもって見てもらうことは、いい経験、記憶に残るのではと思います」

 また『陸王』は別の効果も与えている。撮影が行われた道路沿いに店舗を置く、行田市銘菓『十万石まんじゅう』を製造する十万石ふくさや。『陸王』の焼き印を押したコラボまんじゅうを販売しているのだが、

「撮影に参加されたエキストラの方が多くいらっしゃいまして、瞬く間に売り切れてしまいました。やはり影響はすごいと思います」(店員)

 ほかにも足袋の形をした、戸塚煎餅店の『陸王たび煎餅』もお土産として多く買われていったようだ。放送開始から徐々に、『こはぜ屋』の外観撮影地などロケ地を回る観光客も増え始めているという行田市。1か月の経済効果は実に1億5000万円にものぼるという。

 そんなドラマ効果が如実に現れているのが、

「これまで年間で1000、1500足しか出ていなかったのが、(注文が)8000足くらいになってしまい、生産は3か月、4か月遅れになっている状況です。こちらとしましても苦しいのと喜びが半分ですね」

 そう話すのは市内で足袋を製造販売し、また『陸王』で足袋製造の技術指導も行っている『きねや足袋』代表取締役の中澤貴之氏。その『きねや』が困惑しているのが、同社が販売しているランニング足袋『きねや無敵』だ。

「池井戸さんが'12年に取材に来られて、そのときには構想が決まっていたそうです。こちらも商品(無敵)を企画していて、お互いに同時進行だったんです。

 ですから実際には『無敵』が(陸王の)モデルなのではなくて、SNSなどでユーザーが決めつけてしまって拡散されているのが実情なんですよ」

以下全文はソース先でお読み下さい

配信12/3(日) 21:12
週刊女性PRIME
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171203-00011167-jprime-ent&p=2