ロシア疑惑トランプ氏、フリン前補佐官の行動「合法」、「FBIに嘘」は知っていたとツイート

http://www.bbc.com/japanese/42212873

ドナルド・トランプ米大統領の側近で前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)のマイケル・フリン被告が連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をしたと有罪を認め、捜査に協力していると明らかにした問題で、トランプ氏は2日、ツイッターで、被告が政権移行期間にロシア大使と接触していたのは「合法」だと書いた。さらに大統領は、被告がFBIに「嘘をついた」ことは前から承知していたと書いた。

2日朝はトランプ政権にとって、包括的減税法案が早朝に上院を51対49で通過したことを祝う機会となるはずだった。しかし、それよりもフリン被告の有罪証言と捜査協力が大きく注目されるなか、大統領は「僕がフリン将軍をくびにしなきゃならなかったのは、副大統領とFBIに嘘をついたからだ。彼はその嘘について、有罪を認めた。残念なことだ。というのも、政権移行期の行動は合法だったので。隠すことは何もなかった!」とツイートした。

今年2月のフリン補佐官解任当時、ホワイトハウスは解任理由について、昨年12月に駐米ロシア大使と接触したことについて副大統領に事実と異なる説明をしたからだと説明していた。しかし今回のツイートで大統領は、前補佐官がFBIに嘘をついたことを解任当時すでに承知していたと書いた。

5月に解任されたFBIのジェイムズ・コーミー長官は6月、上院情報委員会で、フリン前補佐官解任の翌日に大統領に呼ばれ、前補佐官への捜査をやめるよう要請されたと宣誓証言した。2月当時に自分が書いたメモも提出した。これに対してホワイトハウスは、捜査中止の要請はしていないと反論した。

もしもトランプ大統領が、FBIへの虚偽供述を承知の上で、フリン前補佐官への捜査中止をFBI長官に要請したとするなら、それは大統領による司法妨害に相当すると、複数の専門家が指摘している。

たとえば、オバマ政権下の司法省にいたマシュー・ミラー氏はツイッターで、「これはすごい。(トランプ氏が)たった今、司法妨害を認めたぞ。もしコーミーに、これ以上捜査しないでほしいと言った時点で、フリンがFBIに嘘をついたと(大統領が)知っていたなら。これが事件になる」と書いた。
(リンク先に続きあり)

(英語記事 Trump-Russia: Flynn's dealings were 'lawful')

2017/12/03