企業ユニクロ売上高8.9%増、11月 冬物商品の販売好調 大型セールも寄与

ファーストリテイリングが4日発表した衣料品店「ユニクロ」の11月の国内既存店売上高は前年同月に比べ8.9%増えた。前年同月を上回るのは3カ月連続で、前月(8.9%増)に続き高い伸びを示した。気温が中旬以降に低く推移したことを受け、冬物商品の販売が好調だった。また、下旬に開催した大型セールも売り上げ増に寄与した。

11月下旬に実施した毎年恒例の大型セール「誕生感謝祭」では、ユニクロのレジに長蛇の列ができた。機能性肌着「ヒートテック」やカシミヤセーターなどの商品を大幅に割り引いた価格で販売した。この好調ぶりが客数や客単価の伸びを後押しした。

 客数は4.6%増だった。前年同月を上回るのは3カ月連続。気温が月の半ばから低下し、冬物商品の立ち上がりを後押しした。

 客単価は4.2%増と4カ月連続で前年同月を上回った。「ヒートテック」に加え、軽くて暖かい「ウルトラライトダウン」やカシミヤセーターなど比較的単価の高い商品の需要が高まった。

 「感謝祭」の期間中、ユニクロのインターネット通販サイトで一時通信障害が起きた。ネット購入を検討していた利用者がこれを受けて店頭に足を向けたことも影響したもようだ。

 昨年11月は前年同月に比べ7.3%増えた。月後半の大型セールは15年より3日間長い7日間実施した。販売も好調だったため、今年11月のハードルはやや高めとも見方もあったが、全体的な販売は好調を維持した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24220700U7A201C1H63A00/